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生前の自慢が相続を争続に。。

Mさんご夫妻は、元教員同士、お子様はいらっしゃいませんでしたが、
年金も老後の蓄えも十分あり、悠々自適なシニアライフを送っていらっしゃいました。

 

結婚以来、夫の収入で生活のほとんどを賄い、妻の収入はほぼ全額を
老後資金として貯蓄していました。

 

退職後は、夫婦でゴルフや旅行を楽しんでいらっしゃいました。

 

お2人には子どもがいらっしゃらなかったので、遺言書が必要なことは
重々ご承知でしたが、

 

共に60代半ばのお2人に妻の突然の死がやってくるとは思いもよらなかったのだと
思います。

 

相続人はMさんと妻のお父様。お父様はご高齢ながらお元気で
分割協議は可能でした。

 

分割についてはMさんが全てを相続することで了承し、
さっそく手続きの準備を進めていたところ、、、

 

突然、妻の2人の弟から連絡がありました。

 

弟さん達は
「姉はもっとたくさん財産をもっていたはず。
お義兄さんは、高齢の父を騙して姉の財産を独り占めしようとしている」と。

 

そうして、自分たちが父親に代わって分割協議に応じると主張し
お父様の実印を預かってしまったのです。

 

生前、夫婦共働きのMさんの妻は
「私、○○○万円以上持ってるの」と弟たちに自慢していたのだそうです。
しかも、相当多めに。。

 

弟さん達の誤解を解くために、財産一覧の証拠となる金融機関の残高証明、
過去からの通帳、証券会社の取引履歴や明細、保険契約内訳、
不動産名寄せ、その他可能な限りの資料を提示し、
ようやく遺産総額については納得してくれました。

 

しかし、次に出てきた主張は・・・

 

姉の財産はもっと多く合ったはず、、、と主張していた弟さん達は
財産一覧の根拠となる資料をご覧になられて
遺産総額については納得してくれましたが、、

 

次に出てきた主張はというと
「自分たち姉弟は、子どもの頃から何でも平等に分けてきた、
姉の遺産も平等に分けることを姉は望んでいるはず!」と
いうものでした。

 

結局、弁護士を介して協議した末、配偶者と親の法定相続分で
分割することとなりました。

 

遺言があれば、問題なく相続ができたはずだと感じた案件でした。

 

人の死は、いつ来るかわかりません。

 

「いつか」のために、今できることを先延ばしせず
していただけると嬉しいです。