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【相続事例】50年ぶりに再会した兄弟

 

Y さんの父親が亡くなり、銀行に預金の解約の手続きに行きました。相続人となる母親と子ども全員(YさんとYさんの兄弟)の実印と印鑑証明書が必要と言われました。主な財産は銀行預金の約4,000万円です。

 

実は Y さんのお父様は再婚されており、5歳の時に離れ離れになった弟がいました。両親の離婚以来一度も連絡を取ることもなく、すでに50年という月日が経っていました。50年間離れていたとしてもお父様の子どもには代わりないですので、弟さんも相続人になります。

 

Y さんから相続手続きの依頼を受け、弟さんの戸籍をたどっていくと、意外にもYさんの近所に住んでいらっしゃることがわかりました。そこで、弟さんに連絡を取り、お父様が亡くなられたこと、銀行での預金の解約の手続きに協力してほしいことなどを伝えました。幸いにも話し合いはスムーズに進み、法定相続分に従って、それぞれが取得することで解決しました。

 

最初はお互い「はじめまして…」とぎこちないあいさつで始まりましたが、50年間の思い出話に花が咲き、これからは今まで会えなかった分、仲良くお付き合いをしていくことを約束されていらっしゃいました。

 

疎遠だったり思いがけない親族の存在が分かることで、相続が揉めるケースも確かにありますが、相続をきっかけに新たな縁が生まれたり、兄弟が邂逅する・・・。相続で受け継ぐ財産は、目に見えない財産も一緒に受け継いでいく「心の相続」である思いがしました。