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【相続事例】奥様はタイ人

田中様(仮名)が、ある日ご相談に来ました。
 
「叔父の相続手続きなのですが・・・。」と、最初は通常どおりの手続きかと思いましたが、よくお話を聞いていくと、なんと配偶者はタイ人で、日本に住んでおらず、強制送還されたらしいとのことでした。
 
途方にくれた相続人達の代表者である田中様の悩みを解決すべく、弁護士・司法書士と打合せをして、手続き方法や必要書類など、事前調査でできることはすべて行いました。
 
叔父の財産状況は、福岡県に不動産を所有、預貯金は、約500万円、株式で約200万円。相続人はタイ人の配偶者含め10名。この配偶者の母と妹は和歌山に在住とのことでした。
 
まずはじめに、クモの糸を辿る思いで、和歌山に住むと言われる母子にコンタクトをとることになりました。奇跡的に電話番号がわかりましたが、残念ながら日本語は少ししか話せず、通訳を入れながら進めることになりました。
 
そこからは、タイにいる配偶者の方と連絡を取っていただき、戸籍謄本や住民票、印鑑証明書などの代わりとなる、「タビヤバーン、バット・プラチャーチョン(身分証明書)、サイン証明書」の取得を依頼いたしました。
 
もちろん翻訳をしていただかなくてはいけませんので、その手配も同時進行でした。
 
その間の遺産分割交渉は弁護士に依頼をしましたが、相続人ではない母・妹との交渉の末、配偶者との意見調整をしなければならなかったので、大変ご苦労されていました。
 
最終的には、法定相続分どおりに分割をして完結しましたが、約2年かかり、なおかつ相当な費用がかかったことは言うまでもありません。
 
海外に相続人が存在する場合は、このような複雑な書類、遺産分割協議になる事が多いので、事前の対策を行うことをおすすめいたします。
 
なお、この配偶者は、遺族年金を今でも取得しているのは言うまでもありません・・・。