相続の手続きで大事な作業のひとつに、遺産の確定があります。
故人がどれだけの財産をどのぐらい残したかを特定する作業を行い、
財産目録を作成します。
財産目録とは、ある時点(亡くなった時点)での財産(プラスの財産とマイナスの財産)を個別に評価をし、一覧表にしたものです。
この財産目録が正確でないと、後々のトラブル(争続:そうぞく)の原因になります。
後から財産が出てくると、相続人間で不信感が募りますし、漏れている手続きあある場合、手続きのやり直しをするということもありますので、気をつけたいところです。
近年では、核家族や小家族が進み、親と同居していない子供が増えているため、故人の財産について知らないというケースも多々あります。
こういった状況を回避するためには、エンディングノートの活用が有効的です。
エンディングノートがないと、財産の把握もしにくいため、一つ一つ確認していかなければいけません。
中には、故人の住んでいた近辺の銀行を一つ一つ回り、故人の口座がないか確認したということもあります。
遺された方のためにも、何かしらの方法(メモやエンディングノートなど)で財産がどこに何があるかを明記しておいていただくと手続きもスムーズにいきます。