介護の末の相続

Tさんは、特別養護老人施設(特養)に入居されていましたが、99歳でお亡くなりになられました。

 

Tさんの相続人は、長女、次女、三女のお子さま3人です。

 

長女は、特養がある近畿地方圏内に住んでおり、次女は関東地方に、三女は中部地方に住んでいました。

 

Tさんを介護するため、長女は10年以上、朝夕毎日2回特養に通われたそうです。

 

長女は、介護があったから、母の顔を毎日見られて幸せだった。
妹たちも遠方に住んでいるからなかなか来られなかったけれど、
本当は彼女たちも母に会いたいと思っていた、とおっしゃっていました。

 

長女様のお気持ちを知り、姉妹仲良く分割協議も相続手続きも順調に終了しました。

 

相続された財産で今まで母の介護があるため一緒に行けなかった旅行へ3姉妹で初めて行かれたそうです。

 

相続のご相談をお受けし、お手伝いをしていますとたくさんの相続人に会い、様々なケースを経験します。

 

今回は、良い親子関係、姉妹関係を近くで拝見させていただくことができました。

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